2019年7月26日金曜日

XP-Pen 液晶タブ Artist 15.6 Pro: ボックステスト

まず最初に結論、XP-Pen Artist 15.6 Proで約45000円は良好
ただもっとお金を出せるなら(+2万円ちょい)ワコムにいくのもアリ、どっちが良いというよりも、
それぞれの懐事情や求める機能性や感覚があると思うので、各々がよく考えて合うと思う方を選べばいいと思いますよ。

とはいえ4万5千円でこれだけの液晶ペンタブレットが買えるのは本当に良い時代になったと思います(セール、割引クーポン配布時なら更に安くなる!)




箱を開けて液タブのビニールを開封、表示画面に保護ビニールが貼られていますが左上の赤いシールを引っ張ってビニールを剥がして大丈夫です(その下に保護フィルムは既に貼られています),
15.6 Pro、当製品の大きさは何㎝と書いてもわかりにくいと思いますのでイメージしやすいように書きます
横幅はテンキー付きのフルキーボードとほぼ同じ、縦幅はフルキーボード2枚分
もしくは、横幅は成人男性の握りこぶし5個分、縦幅は3個分くらいです,



XP-Pen Artist 15.6 Pro 液晶タブ 画面は主観になりますが綺麗なものです,
きちんとカラー調整すれば相応に表示してくれる性能です,
ただ応答速度は低く(25msとかかな?)動きの速いゲームや動画の使用・チェックには不向きです(残像感や遅延がある),
応答速度の低スペックさですが現状では一部の高価な製品を別にすれば液晶ペンタブレット全般に見られる問題であり、使用にはあくまでもイラスト作成やレタッチの為の製品、画面という割り切りが必要です。



ペン先とカーソルポインタのズレ、視差は多少あります,
製品の到着直後、デフォルトではペンを垂直に立てた状態だと視差はほぼないものの、ペンを傾けるとズレてきます(自分の環境では1.0~1.5㎜程度),
ペンのキャリブレーションで普段のペンの持ち(右手で持ち、ペンが右に多少傾いた状態)で設定・調整する事で実用上での改善は出来ます(こうすると今度はペンを垂直にたてた状態だとズレ・視差が発生しますが…),
添付画像1枚目は右手に持って普段使いの傾け状態でペンキャリブレーションしたものを左手に持ち、左側に傾けて出来る限り視差が出るように演出したものになります,
個人的には結構がんばってる方だと思いますし、普通に使う分には僅少・許容範囲内の視差だと思います,
ただ贅沢を言えば傾きでズレるのはわかってた事なので位置補正機能を実装して仕上げて欲しかったなぁとも思ったり(今後ドライバ側の機能追加・成熟でなんとか……),



ペンは軽く、重量によるストレスは皆無,
ペンホルダーも底面や受け口がゴムで滑らず安定感があり良い出来です。
ペン先は画面とのタッチ、描画の際に1.0㎜ほどの沈み込みがあります、画面からペンを離し、再度描画する度にカチャカチャと音がします(人によっては非常にうっとおしく感じると思います)
鉛筆やボールペンなどのアナログ画材やApplePencil、ワコムのペンを愛用してる・してた人には違和感だと思います。
これはもうこういう“画材”と思い慣れるしかないと思います
自分も最初は違和感しかありませんでしたが徐々に慣れてきました、ただ人によっては最後まで慣れないかもしれません(そういう場合はワコムへGO)。

ペンにはショートカットキー、二つのボタンがついてますが、このボタンは機能を無効に設定していても線を描画してる際に押してしまうと線が途切れる、乱れます(添付画像2枚目は「つ」という線をペンのボタンを連打しながら書いたものになります)……今後ドライバの成熟でなんとかなってほしい部分です。



本体についてるエクスプレスキー、特にダイヤルキーですがこれは素晴らしいです
ブラシサイズの変更なんかを割り当てると作業が快適
一つのダイヤルに複数の機能を割り当てて場面により切り替えて使うという設定は可能ですが、物理的に複数のダイヤルを本体に搭載してほしいレベルで便利、操作してて楽しい

同梱物のスタンド
不要、自分は使ってません
角度も一定でしか設定できずオマケ程度という印象でした、過度な期待は禁物



の更新ドライバで私の環境でもモニタ調整機能が無事使えるようになりました,各種色温度に合わせた画面調整が用意されたテンプレからワンクリックで、また画面の反転なども(Rotateという項目がそれにあたります)提供ソフト側から簡便に出来るようになりました
あやしい日本語翻訳が炸裂してますが輝度の下にある“対比度”という項目はいわゆるコントラストの事です
他の項目メニュー等、エクスプレキーの設定項目でもデフォルト表記となっているものがモニタ調整の項目ウィンドウでは“規定値”と一貫性のない翻訳されてるのも謎ですが、おそらく日本人じゃない海外の人が日本語翻訳してるのでしょう

製品にドライバが入ってるディスクなどは同梱されていませんので公式サイトから最新のドライバをDL、展開、インストールしてください
液晶ペンタブレットをPCに繋げ、最新ドライバのexeファイルを実行してインストール、後は任意でPCを再起動で完了です(本体の電源ボタンは長押しでON・OFFです)。
ちなみにドライバは更新された、新しいものインストールする場合、古いものは手動で消さなくてもいいです。
新しいものを入れると自動、案内が出て選択、以前のものはアンインストールされます(自分の環境で実証済み)。
また古いドライバから新しいドライバに更新した場合などはキーの割り当てなど以前に設定したものはデフォルトに戻されますので細かくカスタマイズしてた人は設定をエクスポートで設定ファイルを保存し、更新した後はインポートして戻せるようにした方が手間がなくて良いです。

現時点で液タブ入門から中級者の方々まで幅広い層に対応した製品で、板タブからのステップアップや安価にかつ良さそうな性能の液タブが欲しい!という人に、とりあえずこれ買っとけばいいんじゃないの?とおすすめできる製品の一つになるんじゃないかなぁ、とは感じました。

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