2019年7月29日月曜日

XP Pen Artist 12: 液晶タブレット紹介


   仕事で液タブそのものは度々使いますが、個人用はじめての液タブとして購入しました。
元々3万以下で買える安価な液タブのため、描き味や質感、機能面などどうなのか気になりましたが
何日か使ってみて不安要素はある程度無くなったためレビューしました。



質感


  XP-Pen Artist 12 液 タブ-質感は安っぽさは全然なくとてもしっかりとした作り、パッケージもシンプルながら洒落た感じが良かったです。
画面は11.6インチながら1920x1080とFullHDのIPS液晶のため、高精細で視野角も広く見やすい。


  画面の色味に関してはパソコンの環境に左右されるようで、
ノートパソコンに繋ぐと少し黄色みがかった感じでバックライトも弱めなのですが、
自作のデスクトップパソコンに繋げた所パッと明るい色合いになりました。
ちなみにバックライトの明るさはサイドボタンで調整できます。




商品の大きさ


 ショートカットキーを多様して、キーボードが必要で、筋ではなく手首で描くタイプ、そして頻繁にマウスも使う人には、このサイズがオススメです。

 狭い卓上に配置するには、これ以上大型(13~15int)の液タブはメインモニターを邪魔してしまいます。 今後、ipadのような薄型ベゼルの液タブが登場しないかぎり、これ以上大型の液タブは購入しないと思います。 会社で使っている板タブが個人的には大きすぎて、一々キーボードと板タブを配置交換する作業が苦痛でしたが、この大きさであればキーボードと液タブ、モニター、マウスをすべて並べて運用できます。

   結論としては、サイズとしてもこちらの選択で正解でした。



描き心地


   XP-Pen Artist 12 液晶タブ: 線画までは満足のいく性能でした。
視差(ペン先から実際に表示されている液晶面までの距離)はそれなりにありますが、姿勢が一定であれば問題ないレベルです。




書き心地がとてもよく、イメージ通りの線が引けるので、ここまでは文句なくおすすめできます。
   付属のペンは充電不要なタイプで形状が鉛筆型になっているため、転がらずまたグリップしやすい。
安価な液タブなので描き心地どうなんだろうと心配だったのですが、そんな不安も一気に吹き飛びました。
今まで某有名なペンタブメーカーのペンタブを使っていたのですが、そのペンタブよりも圧倒的な描きやすさ。
画面が小さく作業エリアが狭いため紙媒体よりは劣りますが、液タブとしては十分です。
私の場合手の力が弱く、8192レベルだと少し描きにくいため、
専用ツールで筆圧レベルを調整したりして自分の手に馴染んだ感じです。
狙った所に線が引けることにとても感動しました、素晴らしい。
   ちなみに太い方で書き込むとアプリが自動的に消しゴムツールとして線を消すことができ ます。
ペン側はあまり沈み込まないのですが、消しゴム側はグッと押すと沈むため少し慣れが必要かなと思いました。


使い勝手


  視野角が広く高精細なので見やすいため、普段はパソコンのサブモニター代わりに使ってたりするのですが、
絵を描きたいなと思った時にサッと描けるのがいいですね。
本体重量、ページでは1.5kgと書かれてますが持ってみた感じ結構軽いので実際量ってみた所856gでした。




とにかく軽いのとケーブルが長めなのでパソコンそっちのけで、抱きかかえて絵を描いたりとか、
  寝っ転がりながら絵を描いたり、動画を観たり、ネットサーフィンしたりと自由なスタイルで活用しています。

  お絵かき以外にもエクスプレスキーやタッチバーが意外と便利でした。

  余談ですが、単にパソコンの画面を映すだけじゃなく、
ニンテンドースイッチとかにHDMI接続すると小型モニターとしても活用できることがわかりました。
HDMIスイッチャーなどあると色々使えそうです。


まとめ


   最初安価な液タブってどうなんだろうと不安だったのが今は嘘のように快適に使わせて頂いています。

 印刷物メインのプロイラストレーターさんの場合、「A4実寸で作業できない」「AdobeRGB対応が不完全」「傾き・方向検知機能が無い」という製品の特性上、大人しくワコム製の大型液タブを購入するべきでしょう。

    これくらいの性能なら高い有名な液タブ買わなくてもArtist12やその上位機種でも良いかなと思えるくらい
今とても気に入っています。

2019年7月26日金曜日

XP-Pen 液晶タブ Artist 15.6 Pro: ボックステスト

まず最初に結論、XP-Pen Artist 15.6 Proで約45000円は良好
ただもっとお金を出せるなら(+2万円ちょい)ワコムにいくのもアリ、どっちが良いというよりも、
それぞれの懐事情や求める機能性や感覚があると思うので、各々がよく考えて合うと思う方を選べばいいと思いますよ。

とはいえ4万5千円でこれだけの液晶ペンタブレットが買えるのは本当に良い時代になったと思います(セール、割引クーポン配布時なら更に安くなる!)




箱を開けて液タブのビニールを開封、表示画面に保護ビニールが貼られていますが左上の赤いシールを引っ張ってビニールを剥がして大丈夫です(その下に保護フィルムは既に貼られています),
15.6 Pro、当製品の大きさは何㎝と書いてもわかりにくいと思いますのでイメージしやすいように書きます
横幅はテンキー付きのフルキーボードとほぼ同じ、縦幅はフルキーボード2枚分
もしくは、横幅は成人男性の握りこぶし5個分、縦幅は3個分くらいです,



XP-Pen Artist 15.6 Pro 液晶タブ 画面は主観になりますが綺麗なものです,
きちんとカラー調整すれば相応に表示してくれる性能です,
ただ応答速度は低く(25msとかかな?)動きの速いゲームや動画の使用・チェックには不向きです(残像感や遅延がある),
応答速度の低スペックさですが現状では一部の高価な製品を別にすれば液晶ペンタブレット全般に見られる問題であり、使用にはあくまでもイラスト作成やレタッチの為の製品、画面という割り切りが必要です。



ペン先とカーソルポインタのズレ、視差は多少あります,
製品の到着直後、デフォルトではペンを垂直に立てた状態だと視差はほぼないものの、ペンを傾けるとズレてきます(自分の環境では1.0~1.5㎜程度),
ペンのキャリブレーションで普段のペンの持ち(右手で持ち、ペンが右に多少傾いた状態)で設定・調整する事で実用上での改善は出来ます(こうすると今度はペンを垂直にたてた状態だとズレ・視差が発生しますが…),
添付画像1枚目は右手に持って普段使いの傾け状態でペンキャリブレーションしたものを左手に持ち、左側に傾けて出来る限り視差が出るように演出したものになります,
個人的には結構がんばってる方だと思いますし、普通に使う分には僅少・許容範囲内の視差だと思います,
ただ贅沢を言えば傾きでズレるのはわかってた事なので位置補正機能を実装して仕上げて欲しかったなぁとも思ったり(今後ドライバ側の機能追加・成熟でなんとか……),



ペンは軽く、重量によるストレスは皆無,
ペンホルダーも底面や受け口がゴムで滑らず安定感があり良い出来です。
ペン先は画面とのタッチ、描画の際に1.0㎜ほどの沈み込みがあります、画面からペンを離し、再度描画する度にカチャカチャと音がします(人によっては非常にうっとおしく感じると思います)
鉛筆やボールペンなどのアナログ画材やApplePencil、ワコムのペンを愛用してる・してた人には違和感だと思います。
これはもうこういう“画材”と思い慣れるしかないと思います
自分も最初は違和感しかありませんでしたが徐々に慣れてきました、ただ人によっては最後まで慣れないかもしれません(そういう場合はワコムへGO)。

ペンにはショートカットキー、二つのボタンがついてますが、このボタンは機能を無効に設定していても線を描画してる際に押してしまうと線が途切れる、乱れます(添付画像2枚目は「つ」という線をペンのボタンを連打しながら書いたものになります)……今後ドライバの成熟でなんとかなってほしい部分です。



本体についてるエクスプレスキー、特にダイヤルキーですがこれは素晴らしいです
ブラシサイズの変更なんかを割り当てると作業が快適
一つのダイヤルに複数の機能を割り当てて場面により切り替えて使うという設定は可能ですが、物理的に複数のダイヤルを本体に搭載してほしいレベルで便利、操作してて楽しい

同梱物のスタンド
不要、自分は使ってません
角度も一定でしか設定できずオマケ程度という印象でした、過度な期待は禁物



の更新ドライバで私の環境でもモニタ調整機能が無事使えるようになりました,各種色温度に合わせた画面調整が用意されたテンプレからワンクリックで、また画面の反転なども(Rotateという項目がそれにあたります)提供ソフト側から簡便に出来るようになりました
あやしい日本語翻訳が炸裂してますが輝度の下にある“対比度”という項目はいわゆるコントラストの事です
他の項目メニュー等、エクスプレキーの設定項目でもデフォルト表記となっているものがモニタ調整の項目ウィンドウでは“規定値”と一貫性のない翻訳されてるのも謎ですが、おそらく日本人じゃない海外の人が日本語翻訳してるのでしょう

製品にドライバが入ってるディスクなどは同梱されていませんので公式サイトから最新のドライバをDL、展開、インストールしてください
液晶ペンタブレットをPCに繋げ、最新ドライバのexeファイルを実行してインストール、後は任意でPCを再起動で完了です(本体の電源ボタンは長押しでON・OFFです)。
ちなみにドライバは更新された、新しいものインストールする場合、古いものは手動で消さなくてもいいです。
新しいものを入れると自動、案内が出て選択、以前のものはアンインストールされます(自分の環境で実証済み)。
また古いドライバから新しいドライバに更新した場合などはキーの割り当てなど以前に設定したものはデフォルトに戻されますので細かくカスタマイズしてた人は設定をエクスポートで設定ファイルを保存し、更新した後はインポートして戻せるようにした方が手間がなくて良いです。

現時点で液タブ入門から中級者の方々まで幅広い層に対応した製品で、板タブからのステップアップや安価にかつ良さそうな性能の液タブが欲しい!という人に、とりあえずこれ買っとけばいいんじゃないの?とおすすめできる製品の一つになるんじゃないかなぁ、とは感じました。

2019年7月25日木曜日

XP-Pen Deco 01 タブレット: 初めてペンタブを買う方におすすめ

今までアイビス(iPhone)を使って指で絵を描いていたのですが、画面が小さく少し描きづらさを感じていました。そこで、初めてのペンタブとして安かったこちらを購入させて頂きました。



値段も他に比べ手頃で、替芯や2本指のグローブもついている上に、大きさが丁度良くて描きやすいです。板タブ自体も薄くて軽いです。後ろにちゃんと滑り止めがついているので、描いててペンタブ自体が動くこともないです。説明書も日本語の項があったのでダウンロードもスムーズにできました。



購入から2週間ほど使い続けていますが、問題もありません。自分はお絵描きソフトはメディバンを使用し。



安価でタブレットのサイズも大きい上に薄く、ペンスタンドやグローブなどの付属品も多く、今月中ならペイントソフトのシリアルナンバーまで貰えるので初めてペンタブで絵を描くということなら。



既に使用しているSAIやクリスタのようなペイントソフトでも描くことはできましたが、設定の仕方が悪いのか、都度再起動しなければ筆圧を感知しませんでした。
筆圧感知のレベルも高いので以前より繊細な線が描けると感じます。
ですが、やはり別のメーカーであるがために、どうしても細かな点で比較してしまいます。



筆圧の調整はできるようですが、カーソルの速度の変更が出来ません。PC本体の設定を一番速くしてちょうどよかったので、ペンタブ以外だとカーソルが使いづらくなっていまいました。

ペンのサイドスイッチによるスクロールに関してもミドルクリックで出来るようですが、度々別タブを開いてしまい使いづらいです。
ふわっと光るLEDの角表示が自然に目に入るのが良い工夫だと感じました。しかし、昔と違ってこれだけ板が大きければ手首のスナップ効かせてやる必要はないかもしれない。


使ってみての感想は、写真のように走り書きのごとく文字を書いてもほとんど遅延やズレもなく、。
消しゴムも手でかけているような感覚で使え、ペンタブの描画範囲もモニターを見つめていても,つなのは3Dモデリングをやってみたいのでそちらでの使用感を見て加点の猶予を残したいからです。


ペンの遅延も個人的には気になりません。(初めてのペンタブということもあり、比較ができないから気にならないだけかも知れませんが)


ペン先の沈み込みに関してもあまり気になりませんですし、ペンが三角の形になっていて持ちやすいと思います。



左のショートカットボタン(エクスプレスキー)ですが全部変更しました、これからマウス禁止令を自分に出して、ペンタブの動きに手首が慣れるようにするためには、このショートカットボタンがあるのは めちゃめちゃ助かります!

ひとまず↑このレビューが書けるのもopenCanvasプレゼントして頂けたから 。
昔からPhotoshopを使用して絵を描いたりしていたけど、今はPhotoshop 2019を先日かったばかりで、、PhotoshopPROとはちょっと違うから慣れていところが、OpenCanvasはかなり使いやすいです。

先日Clip・・・をお試しに入れてみましたが、かなり高機能で素材も多くて価格も安くて買おうかと思ってたところでしたが、openCanvasの方がPhotoshopに近い感じでスムーズに入り込めました!



色々な種類のペンタブがあり、どれが良いのか迷いつつこちらの商品を購入しましたが、この商品を買って正解だったと思っています。私は絵を描く以外にもマウス代わりとしてもペンタブを使用しているので、恐らく普通にペンタブとして使用する分には問題ないのだと思います。

少し不安な方は、この商品を使って絵を描く動画がYouTubeに上がっているので見てみてはいかがでしょうか。


【メリット】
・バッテリー不要でペンが書ける
・「」が光って書ける範囲がわかりやすい
・定番のA4サイズで薄く、置きやすい, 薄いのでとにかく邪魔にならない
・ドライバーが公式サイトに配布されている
・タブレットとしては、たしかに普通に使えました
・SAI2での使用も問題ありません。ただ同時にマウスを使うのは若干慣れが必要でした。
・付属の透明シートがあるのでフィルム等貼らなくてもすぐ描ける。

【デメリット】
・ホイールが無いので拡大縮小使えないけどボタンに拡大縮小その他etc.を自由に設定できるので問題なしですかね
・最初、反応が遅いように感じましたが、SサイズからMサイズに操作エリアが拡大したことによる自分自身の錯覚だと気が付き、操作エリアを任意縮小して再設定し直したところ反応速度の違和感がなくなりました。



ワコムのは確かに高性能で品質も高いが、値段が高くて買えないという人にはこちらのxp-penの板タブを勧めます。

XP-Pen Deco 01 ペンタブ 筆圧感知が8000オーバーで、薄いタッチなら薄く、濃いタッチなら濃く描画してくれます。intuos3からの乗り換えだったので、何の不満もありません。描画範囲の比率は1000:625で、これはモニタで言うと1680:1050と同じ比率です。私のモニタがたまたま同じ比率だったので、そこもうれしいポイントとなりました。ペン先の沈み込みは大して気になりません。板の質感、描き味はややザラザラした摩擦があり、個人的にはツルツルのものよりも良いです。余計な機能が付いていないので初心者にもお勧めです。


初めてペンタブを購入する方におすすめできると思います!